町長歳時記 2022年7月_地方創生のヒントは、小さな村にある

北海道おといねっぷ美術工芸高等学校

コロナ禍により中止を余儀なくされていた村山地方町村会の町長研修が3年ぶりに6月末から2泊3日で行われました。現地を訪問し地元の方々から直接お話を伺い、実際に目で見て、肌で感じることの大切さを改めて実感したところでありました。

今年の3月、全国町村会発行の「町村週報」に「地方創生のヒントは、小さな村にある」と掲載された北海道音威子府村を訪問させて頂きました。

人口が676人で、北海道で一番人口の少ない村でありました。この村には全国でも珍しい村立の「北海道おといねっぷ美術工芸高等学校」があります。そこに在籍する生徒数は村の人口の約2割にあたり、2年生の1人を除いてあとは道内から8割、さらには遠く鹿児島県を含む全国各地から2割の生徒が美術工芸を学ぶために移住して来ているということでありました。

そもそもこの高校は道立の定時制高校であったということでした。昭和50年代に入り入学者数の激減に見舞われ、昭和53年には入学者6名とついに一桁代に突入してしまいました。危機感を募らせていた住民が前年の52年に住民有志主体の「音威子府高校振興調査委員会」を設立しました。木材工芸教育を中心とする高校振興策を提言し、昭和59年定員45名の村立全日制工芸科に転換し、平成14年に校名変更ということでした。

令和2年度決算の高校に係る財源比較をみると、普通・特別交付税と就学支援金等収入合計が1億9000万円余り。支出合計が3億円余りで、差し引き1億1000万円が村の一般財源充当額になるということでした。この村立高校を村の総合戦略の中心に置き、全ての基本目標と連動させていくという佐近勝村長はじめ村民の並々ならぬ決意が、バイタリティー溢れるチャレンジ精神に繋がっているのだと強く感じてきたところでありました。

広報あさひまち 2022年7月号より

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更新日:2022年07月15日