町長歳時記 2026年5月 _ 命の尊さ、生への感謝

謙虚に、そして誠実に生きて行く

一人の人間がこの世に生を受けるためには、父と母二人の両親があり、またその両親には、同じようにそれぞれ二人の両親がいます。つまり一人の人間には四人の祖父母がいるということになります。また、「その前には…」と数えていくと「8人、16人、32人…」となり、十代遡るとなんと1024人の方々がおられたということになります。さらに十代遡り、二十代前はと数えていくと、百万人を超える途方もなく巨大な数字になります。「この中の一人でも欠けてしまっていれば、今この世に自分は存在しなかったのだ」と考えた時、一人の人間がこの世に生を受けることの尊さに、深く感謝の念を抱かざるを得ません。

また、先年亡くなられた筑波大学名誉教授で分子生物学者であり遺伝学者であられた村上和雄先生が、最先端の生命科学の立場から、人が生まれて来ることの難しさを説いておられます。その言葉に、さらに驚きを禁じ得ない思いをしたところであります。

それは、二人の両親から生まれる子どもは何通りあるかという問題です。先生の数式によりますと『223×223』という数式になり、なんとその答えが70兆通りだと言われているのです。70兆通りの組み合わせの中のたった一つの組み合わせによって、人はこの世に生まれて来るのです。

このように人が生まれて来ること自体が奇跡であります。このかけがえのない一人ひとりの命の尊さを知ることにより、「生」への感謝の心が湧き上がってくるのです。

無駄な命はありません。一つひとつが大切な命です。未来に続く子どもたちが、感謝の心を持って、謙虚にそして誠実に生きて行くことの大事さを学び、成長していくことが、将来の町の、そして世界の平和と発展につながっていくものと思っています。

広報あさひまち 2026年5月号より

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更新日:2026年05月15日