<協力隊OB> 青木亮太 活動コラム

昭和61年、三重県津市出身の青木 亮太(アオキ リョウタ)です。 東北芸術工科大学(山形市)を卒業後、店舗デザインや現場監理、イベント設営に5年間携わる。 平成27年、朝日町情報交流推進員(地域おこし協力隊)に着任。 ふるさと納税に関わるデザインを中心に、町の大小様々なプロジェクトに従事。 任期終了後は、フリーランスのグラフィックデザイナーとして活動。 空き家バンクで購入した自宅兼事務所で日々奮闘中。 好物は鳥の唐揚げ。妻は日本画家。

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活動コラム

卒業と「新たな出発」 (広報あさひまち 平成30年4月号より)

3月31日をもって3年間の任期を終え、このたび朝日町情報交流推進員を卒業しました。ふるさと納税に関わるデザインをはじめ、町の大小様々なプロジェクトに携わることができ、今まで生きてきた中で一番楽しい3年間でした。
とはいえ、公平性を常に求められる行政の中で、「デザイン」を考える日々は葛藤の連続でもありました。「全町民に向けた、公平性を最優先するデザイン」では、これまで経験してきた「明確なターゲットを設定し、目を引く意外性を大切にするデザイン」とは違う考え方が必要となり、常にもどかしさを感じていました。それでも最後まで続けることができたのは、朝日町の豊かな自然と人の温かさのおかげであり、何より「デザイン」が楽しくて、好きだからです。
春からは、個人事業主として起業することになりました。引き続き朝日町を拠点に、デザインを生業にしていきます。また、日本画家である妻とともに、二人三脚の挑戦を続けていきます。もっと自由に、もっと楽しく、この世界を生きていこうと思います。
3年間、本当にありがとうございました。これからも同じ朝日町の仲間として、どうぞお手柔らかによろしくお願いします。

昨年8月に入籍した妻(裕子さん)と一緒に、
これからも朝日町で活動していきます!

ふるさと納税の成果 (広報あさひまち 平成29年12月号より)

「朝日町ふるさと納税」が、県内でつくられた優れたデザイン製品等を表彰する「山形エクセレントデザイン2017」で入賞に選ばれました。着任当初からこれまで約2年半携わってきた身として、素直に嬉しく光栄に思います。
今年で10回目を数える当コンテストですが、今回は全部で65社・80点の応募があり、計15点が受賞。「朝日町ふるさと納税」は、返礼品を発送するダンボール箱などの見た目を整え、寄付してくれた方の「気になる存在」になること。また、いただいた寄付金の使い道や町の旬な情報を小冊子で伝えることで、朝日町のファンになってもらえるような仕組みづくりに力を入れています。今回の受賞は、こうした一連の取り組みを評価していただきました。
「デザイン」という言葉は、見た目(装飾)のことだけではなく、中身(思考)のことにも使われます。特に、近年は後者の認識が広まり、あらゆる分野で、効果的な「デザイン」が意識されているように感じます。
これからも私たちの身の回りにあふれている「デザイン」について、肩肘張らずに話せる朝日町であればいいなと思います。

自分がデザインした段ボール箱やパンフレットを前に誇らし気な青木隊員(12月4日受賞会場にて)

朝日町3年生 (広報あさひまち 平成29年7月号より)

朝日町に来て、丸2年が経ちました。昨年の今頃も「もう1年経ったのか」と思いましたが、そこからの1年もあっという間でした。
2年目は協力隊の仲間も増え、ふるさと納税に関するデザイン業務以外にも大きな仕事に携わるチャンスをいただきました。町総合観光パンフレットの刷新、大谷小6年生「お仕事の授業」での移動販売車のデザイン指導、ゲストハウス松本亭一農舎PRに関する各種デザインなど、どれも“朝日町2年生”にとっては贅沢な仕事の数々でした。
また、ロッジしらくらや町女性消防のロゴデザイン、町民の方が主催するイベントのグッズや、お店のチラシ・名刺制作など、町内の皆さんからも少しずつ仕事の依頼をいただけるようになりました。
デザインの仕事の多くは、特に資格を必要としません。ちょっとしたアイディアとインターネット環境、そして少しだけお金をかければ、誰でも作りたいグッズを簡単に作れます。興味のある方は、ぜひチャレンジすることをおすすめします。
また、「せっかく作るなら良いモノを作りたい。でも、どうすればいいかわからない」という方は、一度お話しを聞かせてください。アイディアは人に話したり文字にしたりすることで気付きが生まれて、さらに面白くなる可能性があります。
きっと朝日町3年目もあっという間だと思いますが、何かを考えたり作ったりするワクワクドキドキを、皆さんとたくさん共有できる1年にしたいと思います。

2年目にデザインしたロゴマークやチラシ

旅の手帳を「つくる」から「広めて、使う」へ (広報あさひまち 平成28年12月号より)

この秋、町の総合観光パンフレットが新しくなりました。まちづくり総合アドバイザーの佐藤さんと一緒に、私は目印となるマークの制作と、全体のデザイン監修をさせていただきました(写真や記事の配置など、実際の制作は印刷会社が担当)。
「旅の手帳」をテーマに、朝日町を旅しながら気軽にメモができるようなパンフレットを目指しました。刷新するに当たって、どういった方向を目指すかの決定から始まり、印刷業者選定のための審査立ち会い、役場総合産業課との共同校正作業という、すべての工程に関わりながら「編集」のおもしろさを改めて学ぶことができました。
さて、パンフレットは一旦完成しましたが、次は「いかに手にとってもらうか」、そして「使ってもらうか」が大切です。
「旅の手帳」は作って終わりではなく、これを手に朝日町を巡り、書き込んでもらいながら、自らの手で情報を更新していくことができます。できるだけたくさんの人の手に渡るよう、そして使っていただけるような仕掛けをこれから考えていきたいと思います。
最後になりましたが、このパンフレットは町内外の方々から多大なご協力をいただいて作ることができました。本当にありがとうございました。これから少しずつ、町民が名刺代わりに差し出したくなるような、愛されるパンフレットに育ってほしいと思います。

ビフォー(右)アフター(左)。折りたたみ型から冊子型へ。

山が教えてくれたこと (広報あさひまち 平成28年7月号より)

6月19日、朝日連峰夏山開きに初めて参加しました。朝日町へ来て1年、満を持しての挑戦です。本格的な登山は小学生の頃のボーイスカウト富士登山以来、約18年ぶり。役場職員の伊藤さん、鈴木さん、ウサヒの中の人こと佐藤恒平さん、同じ地域おこし協力隊で、移住・交流推進員の阪野正義くんの合計5人で、安全祈願祭が行われる朝日嶽神社を目指し、朝日連峰の一角・鳥原山を登りました。
歩きやすいように刈られた雑草、補強された吊り橋など、登山道には至るところに人の手によって整備された跡がありました。それは、山を愛する人たちによって朝日連峰が守られている証です。登るだけでも大変なのに、重たい荷物を背負って山道整備をされている山岳会の皆さんには、ただただ尊敬の念でいっぱいになります。
案内人と天候に恵まれ、気持ちの良い汗をかくことができました。鳥原山展望台から見た景色も、小屋で食べた美味しいご飯も、登った人にしか味わえないものです。汗をかいた分、自然のご褒美をいただくことができました。
また、山登りは“人生”の例えとしてしばしば用いられますが、山の登り方も実に人それぞれで、なんとなくその人の生き様を見ているような気がしました。私のようにおっかなびっくり一歩一歩確かめながら登る人、おしゃべりせずに黙々と登る人、集団から離れても自分のペースを保って登る人。私の信条である「人のふり見て我がふり直せ」を改めて山から諭され、足元を見つめ直した一日でした。

“町ならでは”の独自路線 (広報あさひまち 平成28年2月号より)

先日、東京で開催された「ふるさと納税先進自治体会議(株式会社トラストバンク主催)」に政策推進課の佐久間淳地域情報係長、佐藤恒平町情報交流アドバイザーとともに参加しました。この会議では、全国でふるさと納税を積極的に進めている自治体が集まり、現在抱えている課題や今後の活用方法などについて話し合いました。昨年度、寄付金額日本一に輝いた長崎県平戸市の担当者である黒瀬啓介さんとの縁もあり、朝日町にも声をかけていただきました。
寄付金額、寄付件数、返礼品の数、どれをとっても朝日町は先進自治体には到底及びません。しかし、朝日町のふるさと納税で大切にしているのは「朝日町ならでは」です。私が携わっている返礼品に同封するお礼状、封筒、段ボールなどのデザイン統一もそのひとつ。デザインで生産者の皆さんと役場をつなぎ、そして町と外(寄付者)をつなぐ。これは、「協力隊ならでは」の仕事でもあります。
ふるさと納税をきっかけに、最終的には生産者の皆さんと、全国にいる寄付者がつながってほしいと思っています。たとえこの制度がなくなっても、消えないつながり。その関係づくりの重要性を再認識するとともに、寄付金額や寄付金の使い道だけでなく、デザインにも力を入れる「朝日町ならでは」の取り組みに自信と確信を得た、実り多き東京出張でした。

開発センター入口には、統一されたデザインのふるさと納税オリジナルグッズがずらり並んでいます

朝日町を語る (広報あさひまち 平成27年11月号より)

先日、YBCラジオ「爆笑コメディアンズの番組タイトル募集中!」という番組に橋本蕗隊員と出演しました。県内で活動する地域おこし協力隊を紹介するコーナーの中で、協力隊員としての日常活動について話をしてきました。
高校生の頃から深夜ラジオにハマり、現在もラジオ生活(テレビを持っていません)を続けている私にとって、収録スタジオに入ることはささやかな夢の1つでした。MCの2人にうまく話をひろっていただきながら、緊張しつつも楽しく、貴重な経験をすることができました。話し足りないと思ってしまうほど、あっという間の時間でした。
ただ、自分自身のことについては話せるものの、朝日町のこととなるとまだまだ知らないことが多く、町の魅力を説明しきれない自分への歯がゆさも感じました。協力隊になってからさまざまな取材に対応する機会が増え、自らの言葉で朝日町を語ることも協力隊として大切な仕事の1つだと考えるようになりました。これからの朝日町生活の中で、そういった言葉を探しながら、時にはみなさんにも教えていただきながら、山形県朝日町の情報発信に貢献できればと思います。

収録後にサインをもらってくるというミーハーぶりも発揮しました

はじめまして、朝日町 (広報あさひまち 平成27年7月号より)

朝日町のみなさん、はじめまして。6月1日付で「朝日町情報交流推進員」に着任した青木亮太といいます。「桃色ウサヒの新しい弟子」と言ったほうが、この町ではしっくりくるのでしょうか。今回はこの場をお借りして、少し自己紹介をさせていただきます。
私は三重県津市で育ちました。海も山もすぐそばにあり、県庁所在地とは思えないのどかな田舎町です。高校卒業後、1年間の浪人生活を経て、東北芸術工科大学へ入学しました。グラフィックデザインを学ぶ一方、課外活動では和太鼓演奏や、天童市田麦野地区を拠点にした廃校活用事業にも参加。地域活動やまちづくりにも触れながら過ごした4年間で、山形への愛着が深くなっていきました。大学卒業後は、山形市内の内装会社に就職し、時にはデザイナー、時には店舗内装工事の現場監督として、5年間県内外を飛び回っていたところです。
仕事以外では中学・高校で青春を捧げた卓球を2年ほど前から再開し、最近では素人ながらマラソンにも挑戦しています。決して器用ではありませんが、体を動かすことが大好きです。
これから人、食、自然においての「いろんな朝日町」と出会いながら、この町の元気をカタチにして全国に発信できるようがんばります。山形生活10年目の「ソトモノ」ですが、どうぞお手柔らかによろしくお願いします。

愛用する黒い手帳を片手に、着任の記念写真を撮影

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政策推進課 広報ブランド係

〒990-1442
山形県西村山郡朝日町大字宮宿1115
電話番号:0237-67-2112 ファックス番号:0237-67-2117
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更新日:2023年03月14日